SONY 2023年度通期決算
金融サービスを除いたトップラインは、連結ベースで売上高11兆2650億円、営業利益は1兆353億円となった。売上高は過去最高を記録した。
SONYグループは2023年度通期の決算を発表した。金融サービスを除いたトップラインは、連結ベースで売上高11兆2650億円、営業利益は1兆353億円となった。売上高は過去最高を記録した。
セグメント別業績
ゲーム&ネットワークサービス
- 売上高:4兆2677億円(前年比17%増)
- 営業利益:2902億円(前年比16%増)
PlayStation 5の販売台数は2023年度通期で2080万台だった。ゲームタイトルでは、Helldivers 2がPlayStation 5とPCで累計販売数1200万本を達成、God of War Ragnarökを上回った。
2023年3月時点のMAUは1億1800万アカウントで前年比9%増、総プレイ時間は前年比15%増となった。コロナ禍の巣ごもり需要を受け、2020年度に次いで2番目の長さだ。
音楽事業
- 売上高:1兆6190億円(前年比17%増)
- 営業利益:3017億円(前年比15%増)
Fate/Grand Orderのラセングル、アニメパブリッシングのアニプレックスを含む音楽事業は4年連続で最高益を更新した。
映画事業
- 売上高:1兆4931億円(前年比9%増)
- 営業利益:1177億円(前年比1%減)
エンターテインメント、テクノロジー&サービス
- 売上高:2兆4537億円(前年比0.9%減)
- 営業利益:1874億円(前年比4%増)
テレビの販売台数が減少したため、わずかに減収。中国と日本で高級カメラ市場が大きく成長し、主力のレンズ交換式ミラーレスカメラが好調な売れ行きを維持している。
イメージング&センシングソリューション
- 売上高:1兆6027億円(前年比14%増)
- 営業利益:1935億円(前年比9%増)
スマートフォンのカメラセンサーの高性能化にともない、市場シェアを拡大させ、大幅な伸びを見せた。
来期の見通し(金融事業を除く)
- 売上高:11兆4000億円(前年比1%増)
- 営業利益:1兆1300億円(前年比9%増)
ゲーム事業については、PlayStation 5向けのファーストパーティータイトルを強化する方針を明らかにした。2026年度までの中期計画では、ゲームとカメラセンサーに注力し、平均年間成長率10%以上、3年間の累計営業利益率を10%以上を目指す。