Ubisoft 2023年度通期決算で過去最高の売上高を記録
Ubisoftの2023年度通期決算は、売上高23億ユーロ、営業利益3.1億ユーロだった。売上高は前年比26.8%増で過去最高。Assassin's CreedとRainbow Six Siegeが業績を牽引した。
Ubisoftの2023年度通期決算は、売上高23億ユーロ、営業利益3.1億ユーロだった。売上高は前年比26.8%増で過去最高となった。
看板タイトルのAssassin's CreedとRainbow Six Siegeが業績を牽引した。特にRainbow Six Siegeの成長は目覚ましく、運営9年目でありながら売上(net booking)は前年比で50%以上伸び、プレイヤー1人あたりのログイン日数が24%増加した。毎年恒例の公式大会 Six Invitationalでも過去最多の視聴者数を記録。大会の盛り上がりがバトルパスの販売を促進した。
新作では、Skull and Bones、Prince of Persia、The Crew Motorfest、Assassin's Creed Mirageが好評価を集め、ゲーム業界でのプレゼンスを向上させた。
一方、今期は思い切ったコスト削減が実施された。UbisoftのIPのひとつ 「The Division」のThe Division Heartlandは開発を中止し、XDefiantなどに投資を集中する方針だ。リストラも複数回行われた。従業員数はここ1年半で1700人あまり減少して約19000人となった。これらの施策によって固定費は1.5億ユーロ減少、8.5%削減した。
来期以降の事業戦略については2つの目標を掲げている。1つはオープンワールドゲーム分野のリーダーに返り咲くことだ。Assassin’s Creed ShadowsとStar Wars Outlawsがそのフラッグシップタイトルとなる。Assassin’s Creed Shadowsは戦国時代の日本が舞台というこもあり、すでに国内で注目が集まっている。
もうひとつの目標はGaaSタイトルの強化だ。Free to Playの運営型ゲームをクロスプラットフォームで展開する。パイプラインにはXDefiant、Rainbow Six Mobile、The Division Resurgenceが控えており、大いに期待がかかる。