2020年北米モバイルゲーム市場レポート
市場調査サービスのNPD GroupはSensor Towerと共同で、2020年の北米モバイルゲーム市場に関するレポートを公開した。収益規模は前年比24%増と大幅な成長を見せた。
市場調査サービスのNPD GroupはSensor Towerと共同で、2020年の北米モバイルゲーム市場に関するレポートを公開した。
調査方法
- 調査市場:アメリカおよびカナダのモバイルゲーム市場
- 調査期間:2019年10月
- 調査手法:アメリカまたはカナダ在住の5000人のアクティブなモバイルゲーマーを対象とした消費者調査
概要と方法論
- 対象市場:アメリカとカナダのモバイルゲーム市場
- データ収集方法
- 2019年10月に実施された5,000人のアクティブなモバイルゲーマー(2歳以上)を対象とした消費者調査
- Sensor Towerから提供された収益とパフォーマンスデータ
北米モバイルゲーム市場規模
- アクティブユーザー数:2億1410万人(前年比2%増)
- 収益規模:アプリストアのモバイルゲームによる収益規模は118億2000万ドル(前年比24%増)
モバイルゲーマーのプロファイル
キッズ(2~12歳)
- 北米モバイルゲーマーの18%(3820万人)
- 平均プレイ時間は6時間 / 週
- 年間平均消費額は19ドル
- タブレットで遊ぶ人が77%を占める
- パズル等のキッズ向けゲームを集中的にプレイする
- ゲームを始めるきっかけは家族や友人である場合が多い
若年層(13~24歳)
- 北米モバイルゲーマーの24%(5070万人)
- 平均プレイ時間は6時間 / 週
- 年間平均消費額は17ドル
- スマートフォンで遊ぶ人が95%を占める
- カジュアルゲームが圧倒的に人気だが、この年齢層がコアなゲームをプレイする可能性が最も高い
- ゲームを始めるきっかけはネット上での認知度の高さである
ミドル層(25~44歳)
- 北米モバイルゲーマーの30%(6430万人)
- 平均プレイ時間は6時間 / 週
- 年間平均消費額は31ドル
- スマートフォンで遊ぶ人がほとんど(94%)
- カジュアルゲームからコアゲームまで様々なジャンルをプレイしている
シニア層(45歳以上)
- 北米モバイルゲーマーの28%(6080万人)
- 平均プレイ時間は5時間 / 週
- 年間平均消費額は23ドル
- 利用する端末は、86%の人がスマートフォン、60%の人がタブレットを使用しており、さらに47%が両方を併用する
- カジノゲームを特に好む傾向がある
- ゲームに対して達成と進捗を重視する
- この年齢層の人々にとってゲームとは自宅でのリラックス方法のひとつになっている
ジャンル別収益シェア
- パズルゲーム:21%
3マッチパズル、ブロック、バブルシューターなど - ボードゲーム:20%
カジノゲーム、カードゲームなど - ストラテジー:16%
タワーディフェンス、MOBA、TCGなど - RPG、ナラティブゲーム:13%
キャラクターの成長や進行にフォーカスしたゲーム - シミュレーション:7%
都市建設シミュレーションなど - シューター:5%
FPS、バトルロワイヤル系のゲーム - アクションと対戦ゲーム:4%
2Dまたは3Dのアクションゲームや格闘ゲームなど - スポーツ:3%
スポーツ系のアクションゲーム、チームマネジメント - アーケードゲーム:2%
レトロゲーム、ランナー、リズムアクションなど - レースゲーム:1%
カーレースゲームなど
年間収益ランキング
- Candy Crush Saga
- Pokémon GO
- Roblox Mobile
- Clash of Clans
- Fortnite
- Slotomania
- Homescapes
- Coin Master
- Toon Blast
- PUBG Mobile